このはずくのくたくた日記

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help リーダーに追加 RSS 6月20日(金) 聖なるものと邪悪なるもの

<<   作成日時 : 2008/06/20 05:15   >>

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画像前述のテーマからどんどん広がっていってしまって、収集のつかないところにいます。現代のニューエイジ思想のソースはどこなのかを調べていくと、どうしてもヨーロッパの神秘学の流れに行きついちゃうんだよね。これがまた非常に奥深いのです。
とりあえずは19世紀後半から20世紀にかけて台頭したスピリチュアリズムを知らなきゃいけないとは思っています。ブラヴァツキー夫人、グルジェフ、シュタイナー。それから諸々の秘密結社の系譜。
この辺調べていると、叡智に触れる歓びとともに、妄想癖のひとの思考回路に巻き込まれちゃったもやもやが私を取り巻いて、身動き取れなくなります。神秘学というのは必ずしも光の部分だけではなく、闇にも親和性が高いものなので、苦しいです。それはやはり、分かちがたく自分の中の光と闇の対峙でもあります。
心の中は、ひとりスターウォーズ。もしくはミカエルvsルシファー。がんばれフォース!がんばれ光の天使たち!

図書館で借りて読んでいるのは、『ビンゲンのヒルデガルドの世界』種村季弘、『ヒトラーの秘密の生活』ロータル・マハタン。
ビンゲンのヒルデガルドは中世ヨーロッパの女性幻視者で、自分の見たヴィジョンをもとに聖書解釈、医学、動物学、植物学、宝石学、音楽や建築まで手がけた修道女です。すごいですね、このマルチな才能。女性は正統な学問を学ぶことができなかった時代に、ほとんど独学で、自分のヴィジョンだけで、ここまでできたとは。
正しいラテン語で書かれていたわけではないので、ヒルデガルドのヴィジョンは長い間とるにたらないものとして扱われていたらしい。中世ヨーロッパの階級社会において、女性はかなり虐げられた存在です。
この本を読んでいたら、以前前世療法でみたヴィジョンにすごく近いものを発見してしまいました。「クラウゼ」です。隠者、世捨て人、庵にこもった修道士。十字軍がひとつの外向きの「神への憧憬」のかたちであったとしたら、内向きの魂の旅がクラウゼ。
人里離れた山の中に庵を結んで籠もる、という隠者のイメージを持っていましたが、実情は密教僧の入定さながらに、生きながらの埋葬、独房への永世監禁に近いものであったらしいのです。方丈の石の壁に閉じ込められ、現世とのつながりを絶たれて神と終生対話するひと。
おお、石の塔のようなところにいて祈る姿はもしかするとクラウゼではなかったか。
クラウゼは人里離れた森ではなくて、市壁の中、橋の袂の独房、修道院付属の離れなどにあったのだといいます。僧院内のクラウスナー(クラウゼをする人)のなぐさめは、房の前のささやかな庭で菜園を営むことだった……もしかするとそれは薬草園だったかもしれません。
アロマの勉強をしている時に、中世の僧院医学がすごく気になってしかたがなかったのです。中世ヨーロッパでは僧院の庭で薬草を育て、ハーブ、精油、アルコールなどを用いて薬を作っていたのだそうです。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』でも教会の神父様が「死んだように眠る薬」を調合してジュリエットに飲ませますよね。あれです。
アロマのテキストで僧院医学のところを読んだ時、ぞくぞくっときたんですよね。なんだか自分がそういうものに関わっていたんじゃないかと思うくらい、修道院の中庭で薬草を育てるイメージが湧いてくるというか。
なんか自分の中でつながった気がした。クラウゼ+薬草。
……ま、妄想と思ってくださって結構です、笑。

神を希求するひとの本を読んでいる一方で、ヒトラー。なぜだ。
先日までアンネ・フランクの文章を読んでいて、なぜこんなひどいことが起こってしまったのか、どうしても気になってしまって。
前に読んだニューエイジ本の中に出てくるヒトラー像というのが、私たちが歴史の教科書で知りうる範囲のヒトラーとは違っていたりして、いったいヒトラーとは何だったのかという問題がわだかまっています。神秘思想家としてのヒトラー。
これはまた壮大なテーマですので、機会を改めてやるか、やらないか……。タブーに切り込むのはなかなかしんどいので、体力と精神力があったら自分なりにまとめます。神秘思想の負の面に切り込まなければならないので、神秘主義者のこのはずくはまたまた吐き気と闘いながら自己批判せねばなるまいよ。
『ヒトラーの秘密の生活』という本には、ヒトラーがホモセクシュアルだったという論が展開されていて、これがなかなか興味深いです。ナチスはユダヤ人と同様、同性愛者に対してもひどい迫害をしたことで悪名高いのですが、ヒトラー自身がホモセクシュアルであり、カムフラージュのために虐殺、粛清したという説です。
彼の出自をみると、4分の1ユダヤの血が入っているにもかかわらず、ユダヤ人を迫害している。そう考えると、あながち否定できない。そう思って彼の人間関係を見ていくと、同性愛者であることは疑いえないようにも思えてくる。
この人について読んでいると、本当に胸くそが悪くなるのですが、「人間が人間に対してなぜこれほど残虐になれるのか」ということをどうしても考えてしまいます。その背後に、オカルトの影響を色濃く読むことができるとすれば、私も無邪気にトンデモ本を読んで楽しんでばかりもいられないかもしれない。

またコメントがつかないようなこと書いちゃったよ、苦笑。
光と闇に引き裂かれるような場所から、中継でお伝えしました。

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コメント(2件)

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ヒトラーに関しては、いまだに語り尽くせないところがありますね。膨大なヒトラー関連の書物・研究書があるそうだが、今回話題にしてる神秘思想家、オカルティストとしてのヒトラーという側面は私もよく知らなかった。
いずれにしても人間像をうまく捉えられない。人類史上未曾有の犯罪者としての顔、卑小な挫折者としての顔、一種の思想家としての顔もある。それが時代とどうリンクして〈ヒトラーという現象〉が生じたのか、ということだよね。解明し尽くせるものではないかもしれないが、このブログでも度々取り上げているオウム問題なんかとも絡めて、「なぜ」という問いは尽きない。
三島由紀夫がヒトラーに心酔してたっていう話もあって、それもまた新たな発見だった。それについては必ずしも驚きではなかったけれども。
カピ
2008/06/21 01:15
>カピさん
三島は『わが友ヒットラー』という戯曲を書いていて、「男たちの顔が美しくなるのは軍隊だけです」という台詞をレームに言わせています。三島……。
それだけでなくて、三島は神秘家としてのしてのヒトラーに関しても、かなり心酔していたと思われます。こんなところにうかうかと書けない様な、とんでもない未来予想図を描いていたと言われているヒトラー。
このはずく
2008/06/21 01:42

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